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【フィンランド産業電力】据置:AA /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 15i0071 1

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15- I- 0071 201 6 年 2 月 1 7 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

産業電力

(証券コード:−)

【据置】

外貨建長期発行体格付 AA−

格付の見通し 安定的

■ 格付事由

(1) フィンランドで原子力発電所 2 基(オルキルオト 1・2 号機、共に出力 880MW)を運営し、株主に原価で 卸売電する卸電気事業者。格付は、「マンカラ」と呼ばれるフィンランド独自の発電事業の共同投資型ビ ジネスモデル、全国の電力消費量の 17%を供給する当社が担う重要な役割、79 年以来の長期にわたる安 定的で優れた原子力発電所の運営実績、並びに、相対的に低い発電コストに支えられている。当社の債務 弁済費用を含む発電にかかる固定費は、定款上、株主が、受電の有無に関わらず、出資比率に応じて支払 うことが義務付けられている。加えて、現在の発電コストは市場価格を下回るため、仮に株主による不払 いが生じても、差し止めた電力を他の株主若しくは北欧電力市場に売却することで費用の回収が可能とな っている。当社は 05年以来、新たな原子力発電所(オルキルオト 3号機(OL 3)、出力 1, 600MW)を建 設している。OL 3 の運転開始見込みは、当初の 09 年から延期が相次ぎ、現在では 18 年末を予定してい る。工期延長により建設費用が大幅に増加しており、追加費用負担をめぐり、当社はターンキーコントラ クターである A RE V A - Siemens コンソーシアムとの間で係争中となっている。現在の訴額に鑑みると、仮 に仲裁に勝訴したとしても、OL 3 の稼働後には当社全体の平均発電コストが大きく引き上がることは避 けられない。主要株主による取締役の派遣や株主による劣後融資の適時の提供に見られるように、株主に よる当社へのコミットメントは長期的視野に基づくものであり、依然として強固である。とはいえ、北欧 の電力価格の見通しが一段と弱含む中、相対的な価格優位性の低下は、株主の経済的インセンティブを減 ずる上、特定株主の不払い時に市場売却による費用回収を難しくさせる可能性を高める。J C R は引き続き、 OL 3 の建設状況・係争結果や電力の市場価格動向を踏まえた当社の発電電力の価格優位性や、株主によ る支援状況を注視し、必要に応じ格付に反映していく。

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(3) T V O は、「マンカラ」と呼ばれるフィンランド独自の発電事業の共同投資型ビジネスモデルに基づき事業 を行っている。具体的には、株主は、出資比率に応じ、発電電力を原価で受電する権利を有する一方、月 次にて、受電の有無にかかわらず固定費(操業・維持・管理費、発電量に関わらない租税負担、保険料、 債務費、減価償 却費、原子力廃棄物処理費 等)を前月 24 日までに、並びに、受電した場合には変 動費 (燃料費や発電量に伴うその他の費用等)を決められた期日(通常は翌月)までに、支払うことが定款で 規定されている。仮に、支払いが期日までに行われない場合には、当社は当該株主に対する電力供給を直 ちに差し止め、同電力を市場価格で他の株主にまたは市場で販売することが認められている。当社は、原 子力発電所の運営による発電を、35 年以上にわたり安定的かつ安全に供給してきた実績を有す。年間稼 働率は概ね 90%超というきわめて高い水準で推移している。15 年には、2 号機の稼働率が発電機の水漏 れにより 89. 2%とわずかに 90%を下回ったが、1 号機は 96. 2%を記録した。北欧の統合電力市場ノルド プールにおける市場価格(フィンランド地域)は、14 年の 36 ユーロ/ MWh から 15 年には 30 ユーロ / MWh へと一段と低下したが、当社の原子力発電所 2 基の売電価格は 20 ユーロ/ MWh 前後であり、依然 としてそれらを大きく下回っている。

(4) T V O の発電事業は、建設期間中は発電設備にかかる建設費を元加し、運転開始後には株主に対し発電電 力を原価で供給し資金を回収する「マンカラ」モデルで事業を行っており、T V O の発電事業の純利益は 毎期ゼロとすることが税務当局により認められている。当社は、操業中の原子力発電所 2 基について、常 に 40年の残存稼働期間を維持するべく追加的な投資を続けているほか、05年以来、3号機を建設してい る。現在 880MW の原子力発電所 2基を保有する当社にとり、新たな 1, 600MWの原子力発電所建設は財 務的に重い負担であるが、自己資本比率を 25%以上に保つとの方針の下、銀行借入、社債発行ならびに 株 主 に よ る 劣 後 融 資 の 組 み 合 わ せ に よ る 資 金 調 達 を 続 け て い る ( 14/ 12 期 末 時 点 で の 自 己 資 本 比 率 は 31%)。金融債務の増加に合わせて借換に伴う流動性リスクは拡大しているが、当社は、長期債務の今後 12 ヵ月以内の返済額を継続的に全体の 25%以下に抑えると共に、シンジケートクレジットファシリティ などのクレジットラインを、今後 12 ヵ月の資金ニーズ(含む借換)の 120%以上の額で常に確保するこ とで対応している。15 年 9 月末時点でのシンジケートクレジットファシリティの残高及び現金の合計は 16. 4 億ユーロと、年間の債務償還額及び投資額の合計を大きく上回る水準に保たれている。

(担当)仲川 聡・佐伯 春奈 ■ 格付対象

発行体:フィンランド産業電力(T eollisuuden V oima Oyj) 【据置】

対象 格付 見通し

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 2 月 12 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:仲川 聡

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「電力」(2015 年 4 月 23 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) フィンランド産業電力(T eollisuuden V oima Oyj)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ

スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則

17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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